2025年9月16日
2015年に、喜多方市のほまれ酒造の「会津ほまれ 播州産山田錦仕込 純米大吟醸」が、
IWCチャンピオンサケを受賞し、2011年の震災のために福島のあらゆる生産者の方々が風評被害に苦しむ中、
蔵元さんが酒造りによって、ロンドンから世界に向けて震災後最も、ポジティブな福島の発信が出来たことは、
忘れられない出来事です。
毎年、阪急百貨店うめだ本店で、IWCチャンピオンサケの蔵のある地域にスポットを当てた
「旅するSAKE」イベントを開催していますが、阪急さんが、「福島を応援しよう

」と風評を気にせず、
力強くイベントを開催してくれたことも、10年経つ今も胸が熱くなる出来事です。
「GI喜多方」は、喜多方の蔵元さん方の、世界に向けて更なる飛躍に繋がるでしょう

2025年9月12日

公益財団法人 味の素食の文化センター・高輪図書館 共催の教養講座で、講演の機会をいただきました。
開催日時は、2025年10月11日土曜日 14時から15時30分(開場は13時45分)
会場は、地下鉄 白金高輪駅付近の高輪区民ホール (高輪区民センター内)、
参加無料で、対象は、中学生以上です。
https://www.lib-minato.jp/feature/?id=284
業界の方々以外の、それも未成年者も含む講演は、初めての事ですが、
昨年末に「伝統的酒造り」が、ユネスコの無形文化遺産登録となり、
世界が認めた次世代に継承するべき文化遺産となった、このタイミングでの、
中学生以上の一般の方々への講演という素晴らしい機会をいただきました。
参加された方々が、楽しんでいただけるような講演になるように努めたいと思います。
↓ 港区立図書館から、Xに投稿していただいています。
https://x.com/minatolibsns/status/1966316342006739292
2025年9月9日
世界最大規模のワインコンペティション International Wine Challenge のAWARD DINNERが、
2025年9月9日にロンドン市内の「ギルドホール」(Guildhall)のGreat Hall(壮麗なゴシック様式の大ホール)で、
ドレスコードはブラックタイ(参加蔵元さん方は紋付袴)で、行われましたが、
こちらは、新市長就任を祝う「ロード・メイヤーズ・バンケット」(Lord Mayor’s Banquet)など、
重要な晩餐会や式典の会場としても知られています。
IWC SAKE部門は2007年に役員就任時45才未満の若手の蔵元の全国組織、日本酒造青年協議会(酒サムライ)をパートナーとして発足、今年19回目を迎えました。私は、SAKE部門設立準備の2006年から、
酒サムライコーディネーター、IWCアンバサダーとしてお手伝いしています。
今年は4月14日から4日間に渡り、ロンドン市のキア・オーバル内の会場にて審査が行われました。
審査は日本酒10つのカテゴリー(純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒、本醸造酒、吟醸酒、大吟醸酒、普通酒、古酒、熟成酒、スパークリング酒)、総計1476銘柄、18カ国から集まった日本酒専門家70名によって審査されました。
エントリー蔵元数は 387蔵、そのうち海外11蔵 (US, 英国、ベトナム、中国)より20銘柄がエントリーされました。
「IWC SAKE部門]」へは2007年の部門創設以降毎年日本酒造青年協議会(会長:北原 対馬)が
公式コーディネーターとして全面的に協力しています。
「チャンピオン・サケ」は、各カテゴリーにおいてゴールドメダルを獲得した出品酒のうち、
さらにそれ以上のレベルに達していると認められたものに、「トロフィー」が与えられ、
その「トロフィー」受賞出品酒のな中から最も優れておると評価された出品酒に与えられる最高賞で、
1476銘柄の中から1銘柄が選出されます。
また、2014年より新設された「グレートバリュー・サケ」は、
ゴールド、シルバーメダル受賞酒の中から受賞条件(720ml瓶換算年間販売本数10万本以上、市場価格1,500円以下)に該当し、
優れたコストパフォーマンスを発揮していると思われた酒に対し部門を超えて選ばれています。
この「グレートバリュー・サケ」の最優秀賞として「グレートバリュー・チャンピオン・サケ」が選ばれます。
さらに「IWC 2025 SAKE部門」に出品された蔵元の中で1社から複数エントリーされたお酒の全てにわたって高評価を得た蔵元に対して「Sake Brewer of the Year」として表彰されます。
2024年から創設された野村不動産がスポンサーする「IWC Sake Prefecture of the Year」アワードは
本大会において上位受賞酒の多い県を表彰するものです。
この賞は、都道府県別でエントリーされた各社の実績を集計し、最も高い評価を集めた地域を表彰するものです。
IWCを通じて世界に向けて酒処を発信していきます。
http://www.nomura-re.co.jp
今年の「IWC Sake Prefecture of the Year」アワードは宮城県でした。
野村不動産株式会社の英国支社代表の早坂佑喬執行役員がプレゼンターをされました。
この狭き門のAWARD DINNER と呼ばれる授賞式で、繰り返し表彰されるのは、
「Industry Awards」と言われる、様々なワイン

取り扱い事業者の表彰です。
遠く赤道を越えて、ロンドンまでやってくる生産者もいます。その生産者に、
ここに来る事の受賞のメリットを提供しているのです。
表彰なので、優れた取り扱い事業者の責任者クラスがこの授賞式会場に集まっています。
世界中から集まったトロフィー

受賞者は、この場で彼らと会う事が出来ます。
出席者に配られるパンフレットには、IWC2025のフィナリストとスポンサーなどの記載とともに
会場のテーブルプランと出席者の席次表が表示されています。
IWCにSAKE部門が出来て19年、このグローバルなワイン

産業の様々なマーケティング手法、人脈、価値観、視点を、
IWCのSAKE部門設立から現在まで、アンバサダーとして関わっている私の願いです。
グレートバリューチャンピオンサケは、
華秋田2024
そして、ブルワリーオブザイヤーは、
なんと4年連続で
株式会社新澤醸造店 宮城県
プレゼンターを鈴木浩在英日本国全権大使ご夫妻が務めてくださいました。
2025年9月7日
Japan Women’s SAKE Award~美酒コンクール~(通称:美酒コン)とは
「日本の伝統文化の継承」「地域経済の活性化」「女性が活躍する社会の実現」を基本理念とし、
日本の國酒である日本酒を、酒類資格を保有する十分にテイスティング能力のある女性が厳正に審査を行う、
日本国内初のコンクールで、今年で3年目となりました。
私は、この審査会のアドバイザーを務めていますが、段々と日常から日本酒を飲むシーンが少なくなっていく中、
日本酒愛に溢れた、この女性審査員達は、まさに日本酒のインフルエンサーといえる存在と感じています。
この大会の財産は、まさにこの女性審査員の皆さんです。
また、この審査会の画期的なポイントは、エントリー部門は特定名称別ではなく、
香りと味わいを主軸とした6部門である点です。
香味別6部門
「フルーティー部門」
「ライト&ドライ部門」
「リッチ&ウマミ部門」
「エイジド部門」
「スパークリング部門」
「ロウ・アルコール部門」
審査結果は、愛好家はもちろんのこと、日本酒初心者や外国人の方々にもわかりやすい日本酒選びの指標となるはずです。
また、毎年の審査と表彰式は、全国の地酒のふるさとを巡り、全国各地で開催します。
今年は、万博も開催中の関西での開催です。
その審査も本日、無事に終了。
国内外からお集まりいただいた女性審査員の皆さま、お疲れ様でした。
有難うございました

また、顧問を務めるMiss SAKEから3人が審査に参加

もちろん彼女達もしっかり資格を保持しています。
美酒コンクール主催者の友田晶子さんは、
若手の蔵元の全国組織、日本酒造青年協議会のアンバサダー事業「酒サムライ」を叙任されていますが、
今年の美酒コンクールには、酒サムライのお2人、村山和恵さんと豪州からシモーヌさんが参加されました。
2025年9月5日
地域活性化センター主催の「40周年記念事業 2025地方創生フォーラム」に出席しました。
地域活性化センター(林﨑理理事長)は、「地域づくりは人づくりから」を基本理念として、
47都道府県、20政令指定都市、23特別区、767市、922町村、全国知事会、全国都道府県議会議長会、
全国市長会、全国市議会議長会、全国町村会、全国町村議会議長会、95市町村会を会員に持ち、
地方の人材育成、地方創生に貢献する組織です。
地域活性化や地方創生を担う人材を育成するとともに、相互の情報交換やネットワーク構築の場も提供しています。
私はこちらのフェローの末席に加えていただいています。
フォーラムは、福田勝之地域活性化センター会長のご挨拶、ご来賓の村上誠一郎総務大臣のご挨拶、
全国地域リーダー養成塾の塾長でもあり、國學院大学教授の西村幸夫氏による特別講演、
地域活性化センター顧問、地域力創造大学校校長の椎川忍氏と4人の登壇者による記念講演、
その後の会員懇談会と盛り沢山であっという間に時間が過ぎました。
2025年9月2日
令和7年(2025年)9月2日、「第3回 國酒の集い」を開催することが出来ました。
平成23年(2011年)1月24日、外務省の赴任前研修日本酒講座は、この日、自主講座という形でスタートしました。
以来、赴任前研修の際には必ず設けられ、令和元年(2019年)から座学部分が必修となりました。
開設してから丁度12年となった令和5年(2023年) 1月24日、今まで講師を務めた蔵元方を中心に発起人となり、
この講座を担当する外務省の在外公館課の歴代の課長や担当者に声を掛けて、「第一回 國酒の集い」を行いました。
第1回の日本酒講座から講師兼、コーディネーターを務める私が蔵元側を、
この講座を在職中から応援してくださった外務省OGの百瀬純子さんが発起人メンバーとして、
外務省の方々と相談して、この会の開催が実現しました。
↓ 第一回の様子はこちら↓
昨年末に、「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産登録となりました。
日本酒は、日本の宝から、世界が次世代へ継承する価値のあると認めた文化遺産となりました。
今年も、外務省にも近い日比谷公園内の松本楼に、全国から82社、英国の酒蔵も加えて83社がこの会の発起人として集まりました。
会の開会のご挨拶は、発起人蔵元を代表して「浦霞」醸造元の佐浦弘一社長。
在外公館課長をされ、その後、官房長、現在は、駐南アフリカ大使の志水史雄大使からご挨拶いただき、
日本酒講座に必ず講師として専門家を派遣してきた国税庁の藤﨑雄二郎審議官からもご挨拶いただき、
元ユネスコ大使で酒サムライの門司健次郎氏の乾杯で、会はスタート。
強力な日本酒応援団で、経済界でご活躍されて、現在は人事官の伊藤かつらさんに多大なご協力いただき、
外務省の皆さん以外に経済界の強力な日本酒を応援くださる皆さまにお集まりいただき、
「日の丸

を背負って赴任国に向かう外交官は、誇りを持って日本酒を語る」というのが
外務省赴任前研修日本酒講座の意味するところだとすれば、
「日本人は誇りを持って日本酒を語る」を広げていきましょう。と呼びかけ、蔵元さん方と交流いただきました。
会の中盤には、ユネスコ無形文化遺産保存会会長の白雪の小西新右衛門社長と、
現在の在外公館課の豊田尚吾在外公館課長からもご挨拶いただきました。
閉会のご挨拶は、業界団体である日本酒造組合中央会の需要開発委員長を務める
「七田」醸造元の天山酒造の七田謙介社長がされて、最後の乾杯を
歴代の在外公館課の皆様や、研修所の皆様に支えられて、日本酒講座は、ずっと、続けてこられました。
それがこうした「國酒の集い」という形にもなり、
新たな日本酒の交流の場として大きな化学変化の場にしていけたらと思います

【追記】 赴任前研修日本酒講座

がスタートした2011年に、日本酒を海外の在外公館に搬送するシステムも整えられ、
在外公館で最も格式の高いレセプションである、「天皇誕生日レセプションは、原則、日本酒で乾杯」
というガイドラインもつくられました。
2011年から現在までに在外公館で振舞われた日本酒は20万本を超えるまでになっています。
外務省は、日本酒の国際化の大応援団なのです。
また、最近のお米の価格上昇やアメリカの関税など、
大変な状況の中、大変、励まされる機会となったと多くの蔵元さんがおっしゃっていました。
ありがとうございました

2025年8月30日
令和7年(2025年)9月30日、今日は、一般社団法人 食文化ルネサンス(茂木 友三郎理事長)の総会と懇親会でした。
会場は、理事である間光男(はざまみつお)シェフのレストラン、SUD Restaurant TERAKOYA 竹芝の、
会全体の進行は、二之湯武史専務理事がされて、冒頭に昨年の総会直後に逝去された服部幸應先生に黙祷いたしました。
通常総会の議長は、鎧塚俊彦理事が務められ、盛会裡に終了いたしました。
総会後には、理事のミシュラン三ツ星HAJIMEレストランのオーナーシェフの米田肇氏と、
ONODERA GROUP のエグゼクティブシェフの杉浦仁志氏による対談。
食の世界のリーダーのお2人の対談は、とても刺激的でした。
その次は、昨年からの新理事に就任された
HOTEL THE MITSUI KYOTO 副総料理長 兼「都季」料理長の浅野哲也氏と、私がそれぞれプレゼンをさせていただきました。
そして、その後は、会場のSUD Restaurant TERAKOYA、竹芝の特別メニューを楽しみながらの懇親会となりました。
間シェフの渾身のメニューで至福の時間を過ごしながら、くじ引きで一緒のテーブルになった方々と前向きなおしゃべり、
合間に、二之湯専務理事が、参加者に近況報告を促して、全員が声を発する機会をいただきました。
私は、和食会議連絡会議の議長をされていた故服部幸應先生のご紹介で、この団体に入会しましたが、
食文化ルネサンスは、コロナ禍に政府に物申せる食の団体である「食団連」の設立にも大きく関わり、
懇親会後の2次会も活気があって楽しく前向きな交流の機会となりました。
この機会に、食文化ルネサンス、二之湯武史専務理事の功績をご紹介。
二之湯武史専務理事は、参議院議員時代に、政治家として特に日本の「食」を単なる産業としてではなく、
「文化」として捉え、その地位向上と海外発信に尽力されました。
1. 「食文化」を法律に明記させた功績
日本の「食文化」の地位を法的に確立したこと。
• 文化芸術基本法(旧:文化芸術振興基本法)の改正:
• 改正前の法律には、「食」が「文化」であるという明確な規定がありませんでした。
• 二之湯氏は、「日本食文化普及推進議員連盟」の事務局長として、
服部幸應氏ら飲食関係の有識者・団体と連携し、法改正を強力に推進しました。
• その結果、2017年の改正で「茶道、華道、書道その他の生活にかかわる文化」に「食文化」が明記され、
「文化芸術基本法」に改称されました。
• これにより、食の分野からも文化勲章や文化功労者が輩出されるための法的な根拠となり、
日本の食文化の地位向上に大きく貢献しました。
2. 輸出拡大とブランド振興への貢献
日本の食と酒類の海外展開を後押しする政策にも積極的に関与しました。
• 日本産酒類輸出拡大の推進:
• 自民党の「日本産酒類輸出拡大PT(プロジェクトチーム)」の事務局長を務め、
日本酒をはじめとする日本産酒類の海外販路拡大に向けた政策立案を主導しました。
• 高付加価値産業としての食の振興:
• 自らの政策理念として、「成熟国家にふさわしい高付加価値産業(観光・食・アート・スポーツなど)を強力に振興し、
地方創生を進める」ことを掲げました。
食を文化・歴史・体験と複合的に組み合わせることで、地域ブランド価値を高めることを提唱しました。
2025年8月30日
(社)Miss SAKE創設者で酒サムライの愛葉宣明さんが登壇させるとの事で、
「AI時代のキャリア戦略」をテーマにした対談イベントと交流会に伺いました。
他お二人の登壇者は、元Apple 米国副社長で現在、ディアワンダー株式会社のCEO 前刀禎明氏と
曹洞宗 四天王寺 第54世住職 倉島隆行氏。
大変興味深いテーマで、それぞれの方々から、広い視点でのお話しに、あっという間に時間が過ぎました。
参加者も起業家や経営者の方から、東大の学生さんと幅広く、とても活発な質疑応答が行われました。
会場では、Miss SAKEの皆様にもお会いできて、嬉しい時間となりました

2025年8月29日
生駒龍史さん率いる SAKE HUNDRED の7周年イベントにお招きいただきました。
場所は渋谷区の喧騒から離れたフレンチレストランHarmonie agreable 、
それぞれの銘柄に合わせたメニューをシェフが丁寧に説明されて、会はスタート。
生駒さんが、これまでの歩みと今後の新たなプロジェクトについてお話しくださいました。
その後に、スノーピークの山井太社長とのトークセッションは、
まさにラグジュアリーな日本酒

の世界を業界に超えて創りだしているSAKE HUNDRED を象徴するようでした

2025年8月29日
阪急百貨店のお中元とお歳暮の青いカタログで日本酒

を紹介させていただいていますが、
今日は、その撮影で、大阪のスタジオに参りました。
毎回、阪急百貨店の飲料総括をされている北川誠二部長(右端の方)が付き添ってくださって、緊張を和らげてくださいます。
今回も無事に撮影を終えられて、ホッとしています。
有難うございました