このロンドンに本校を持つ世界最大のワイン教育機関WSET(Wine and Sprits Education Trust) https://www.caplan.jp/wine/first/wset/index.html
が日本で開校した1999年に当時のパートナーがJALのグループ会社だったのでJALのCAで
早くからソムリエの資格を持っていた私は、社命で、
このワイン学校の立ち上げスタッフとして地上勤務しました。
ワイン教育の人材育成の輪が市場を育てている事を肌で感じた私は、
同時期に日本酒にも開眼して、海外の人たちに日本酒の価値を広めていくには
既に広がっている、ワインネットワークに日本酒を紹介していく他にはないと思い、
JALには社外活動と報告して完全にボランティアで日本酒の国際化活動を始めました。
そのスタートが2003年11月におこなった有志蔵元によるWSETのロンドン本校での日本酒講座でした。
その時にJALの航空券を買ってロンドンまで行ってくださったのは、
浦霞の佐浦社長、満寿泉の桝田社長、天狗舞の車多社長、いづみ橋の橋場社長でした。
JALのお客様という事でロンドンの市内支店が講座用のお酒を
会場に運んでくれたり協力してくれたのを思い出します。
その後、そのWSETロンドン本校での日本酒講座は年に一度くらいのペースで行われましたが、
蔵元さん方の手弁当の講座でした。その間も私はずっとWSETにSAKEコースが誕生しないかと
WSET関係者にアプローチを続けました。
そして、とうとう2014年に Antony Moss MWと Natsuki Romano-Kikuya さんの熱意と英断で、
WSETのロンドン本校でSAKEコースが始まったのです。
世界70ヶ国、19言語で展開し、世界のワイン資格の最高峰であるマスターオブワイン協会と
イコールパートナーの関係にあるワイン教育組織が日本酒啓蒙に加わったのです。
世界に広がるワインビジネスに携わる人材の中にSAKEのプロを育てていける環境が整ったのです。
このWSETの講師育成研修を日本政府が支援してくれていますが、
今日のこのWSET SAKEコースの日本開講イベントには、
お世話になっている政府関係の皆様も多数ご出席いただきました。
JALの破綻後、日本でのWSETのワイン教室はパソナグループの人材育成の会社、
キャプラン株式会社が運営しています。
日本固有の酒類である、日本酒の国際化の過程には、
日本の国や日本人の今後の望ましい国際化までに繋がるヒントが
つまっていると感じる今日この頃です。
懇親会のお酒は、今までWSET 本校での蔵元SAKE講座や政府支援の講師育成研修で
お世話になった蔵元さんからご協賛いただいたものです。
あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。
皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
http://www.pasonagroup.co.jp/news/index112.html?itemid=2126&dispmid=798