MWツアーへのおもい
2026年3月27日<長文になります>
世界最難関のワインの資格、Masters of wine の初めての日本
ツアーに2026年3月23日から27日までの5日間同行しました。https://www.mastersofwine.org/
国税庁、山梨県がこのツアーを支援して実現しました。国税庁は、全国の日本ワイン生産者、日本酒の酒蔵に案内して、それぞれ、試飲会を開催。山梨では、ワイナリー、日本酒の酒蔵訪問に加えて長崎幸太郎山梨県知事主催の歓迎晩餐会も開催されました。NHKや多くのメディアで報道されました。
現在、活躍中の全世界のMaster of Wine 420名のうち106名から申し込みがあり、その内の30名が今回来日しました。初めての日本ツアーは、過去最高の人気だったそうです。
私がMaster of Wineの有資格者と交流の機会を得たのは、JALのCA時代、日本ソムリエ協会のソムリエの資格を1992年に取得した後、結婚、出産を経て産後復帰して、しばらくした2000年頃、Air NZとの共同運航でニュージーランド
のオークランドに頻繁に乗務していた時でした。
(まだ、その頃は、日本人はおろかアジア人には1人も合格者のいない時代でした)
ニュージーランドで2番目にMWになったBob Campbell MWと知り合って、とても親切にしてもらいました。せっかく3ヶ月もオークランドに乗務するのだから、滞在中にニュージーランドのワインを学ぼうと日本のニュージーランド大使館に問い合わせて連絡した現地のニュージーランドワイン事務局からの紹介で知ったワインスクールを主催していたのがBobでした。そのワインスクールのクラスのスケジュールが私のフライトスケジュールに全く合わなかったので、プライベートレッスンでワインを学べないかと電話した際に電話に出たのが、たまたまBobの奥さんでした。「夫に聞いてみるわ。」との事で、Yes とのお返事で、喜んでおしえられた彼らの家に行ってみて初めて、彼がMasters of Wine と知ったのです。
世界的に注目を集め初めていたニュージーランドワインの最先端の銘柄を豊富にティスティングさせてもらい彼に解説してもらうという、信じられないような贅沢な時間を過ごす事が出来ました。そろそろ共同運航の期間が終わろうとする頃に、Bobが「僕がアポを取れないワイナリーは無い。」とワイナリー巡りを勧められました。タクシーをハイヤーしてBobがアポを取ってくれたワイナリーを訪問しました。
どのワイナリーもオーナーかワインメーカーが彼らの自慢のワインを用意して待っていてくれました。恐縮した私は「私はジャーナリストでも、ディストリビューターでもありません。ワインの好きなただのCAなんです。」と伝えましたが、どのワイナリーでも「Bobの友人は私達の友人だ。あなたがニュージーランドワインを好きになってくれれば、それでいい。」と言ってくれました。感激した私は、共同運航乗務の終了後に、現地で買いためた、まだ日本未輸入のニュージーランドワインをワイン勉強会で紹介したりなど、すっかりニュージーランドワインの応援団になっていました。
その後、乗務で行ったニューヨークでも、ロンドンでも、当時、新進のレストランやワインショップで、これからの注目ワインとして紹介されていたワインの中に、ニュージーランドワインがあれば、それは、Bobが彼の自宅で開けてくれたものや、彼がアポを入れてくれて私が訪問したワイナリーのものばかりでした。
それらに出会う度に、彼への感謝が募りました。
そして、その頃、日本のワイン業界では、Masters of Wineと交流を持っている人は、ほとんどいなかったので、いちCAではありましたが、当時のワイン業界でご活躍の皆さんと交流を持つ事が出来ました。
そして、Master of Wineという世界的なワイン業界の産業全体を俯瞰(ふかん)して見ることが出来て、その産業の理想的な未来を語る事の出来る専門家を創り上げたワイン業界に、あらためて尊敬の気持ちが高まりました。
なので、日本からも早く世界に向けて日本のワイン市場を語れるMaster of Wineが出て欲しいと強く強く願いました。
大橋健一氏が、その人で、彼が私とのやり取りを記事で語ってくれたのは、こちらです。
ワインに魅せられて、どんな田舎でも、素晴らしいワイナリーがあるところは、世界に発信され、ワイン愛好家には、訪れたい憧れの地になることを知り、自分でも世界のワイナリー巡りに夢中になっていた中で、日本酒の可能性に気がついて、思いついたのが、「SAKEから観光立国」もし日本酒がワインのような世界のSAKEになったら、全部の都道府県に酒蔵があるのだから、インバウンドの酒処への誘客になる。人口減少していく地方へ海外の日本酒愛好家が憧れを持って訪問するようになるのではないか。
そんなことを、ぼんやりと考えていた頃に、JALのグループ会社に、マスターオブワイン協会とイコールパートナーである世界的なワインとスピリッツの教育機関、WSET(Wine and Sprits Education Trust)
から、日本でのパートナーとしてワインスクール立ち上げのオファーがあり、ワインの海外事情も知る私が立ち上げスタッフに加わることとなりました。
このJAL WSETワインスクールの立ち上げにより、私は、当時のWSET のCEOや主任講師とパイプをつくることが出来ました。
日本酒が世界のSAKEになるには、海外のそれぞれの市場で人材育成をしなければなりません。「もし、WSETに日本酒の講座ができたら」
JAL WSET ワインスクールがスタートして、JALに戻ってからの2003年11月に、私はロンドンのWSET本校で、有志の蔵元4社による日本酒セミナーをオーガナイズしました。その日本酒セミナーで知り合ったSam Harrop MWの尽力により、2007年に世界最大規模のワインコンペティション、International Wine Challenge にSAKE部門を創る事が出来ました。ロンドンから、IWCによって評価された日本酒を毎年発信出来るようになりました。その後、毎年、蔵元を募っては、WSETで有志の蔵元による日本酒講座を続けていましたが、当時の新規事業担当のAntony Moss MWと菊谷なつきさんにより、2013年にWSET SAKE Level3が誕生したのです。
私がワインを学び、魅せられて日本酒の可能性に気がついて、日本酒の国際化活動を続ける中で、大きな動きの中に、キーマンとして、Master of Wine の方々がいました。
長くなりましたが、今回の日本に初めてのMWツアーは、まさに私自身にとっても夢でした。
彼らが訪問したワイナリーや酒蔵の皆さんの興奮と喜び、誇らしげな様子やMW達の楽しげな様子が目に焼きついています。
このツアーに関わった全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
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