令和3年(2021年)度 第1回 在外公館赴任前研修日本酒講座
2021年6月10日本日、令和3年6月10日、外務省本省で、令和3年(2021年)度 第1回 在外公館赴任前研修日本酒講座が行われました。
平成23年(2011年)1月24日に自主講座という形でスタートしたこの日本酒講座は、一昨年、令和元年(2019年)から座学部分が必修となりました。
実は、この第一回の蔵元講師は、本日還暦を迎えた山形県天童市の出羽桜酒造の仲野益美社長でした。その第一回の講座の朝、当時ロンドンにいらした共同通信の小熊さんが、この外務省の自主講座を「外交に地酒を」と配信をしてくださり、それを20以上の地方紙が朝刊に掲載したのです。事前の取材で、仲野さんが語った「我々は、この日(日の丸を背負って海外に向かう外交官が日本酒を学ぶ)を待っていた。」というコメントが忘れられません。
そしてその記事は、「日本酒講座は民意だ」と当時の担当者の皆さんの強い後押しになりました。
それ以来、新型コロナ感染拡大前は、毎回、試飲を含む自主講座部分を全国の蔵元さん方に交代で講師をお願いしてきましたが、今年度は、オンラインで必修部分のみでの講義となっています。
講座冒頭には、この講座を主催する在外公館課の外務省 大臣官房の南慎二在外公館課長よりご挨拶と講座の意義についてお話いただきました。
その後の座学部分は、私が日本酒の国際化からの地域創生のお話しを中心に、この日本酒講座が始まった頃からの官民の日本酒振興の動きなど、様々なトピックを織り交ぜてお話ししました。
その後、国税庁の松丸克己専門官から日本酒の技術的なお話しがあり、
韓国に赴任された外務省の中條一夫氏(「できるビジネスマンは日本酒を飲む」の著者)https://www.amazon.co.jp/dp/4788717093/
が外交の場での日本酒の活用例などのお話しをされました。
歴代の在外公館課の皆様や、研修所の皆様に支えられて、日の丸を背負って海外に赴任する外交官は全員日本酒を学んで発たれるようになりました。
この講座を、ずっと、続けてくださっている外務省の皆様に、ただただ感謝の気持ちです。
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